物覚えもっと雑記帳

思考整理の為の超個人的な場所 ほぼ絵の話 一部noteにも転載

ザラついたアナログ調の良いペンを求めて…

最近具体的にこういうタッチの線画(絵柄ではなく線の調子)が描きたいという指針にする漫画を洗い出して、選んだのが数名ほど。

なんとなく気恥ずかしいので誰だかは伏せておきますが、クリスタで今メインにしているしげペン改の改造版ではちょっと再現しきれないところがあるので、再度調整をしつつ、他のペンもあらためていくつか触ってみることに。

 

現状のしげペン改の改では上手くいかないのが輪郭のザラつきと入りのインク溜まり。しげはかすれてない状態だと意外に輪郭綺麗なんですが、これは筆圧のランダム値を下げればOK。しかしインク溜まりは、どの設定値を変えれば再現できるかは大体分かるものの、私の筆圧の掛け方が下手なのかしっかり意識しないと出せなかったり、前より強弱が付きすぎて不本意に太さがバラついちゃったりで、一旦保留…。

 

一応以前沢山のペンを試しまくってまとめておいた記事があるので、そこから改めて目星を付ける。

 

で、数本試してみて良かったのがシミペン・改」のシミペンの方。これはグレーに一度描写してからモノクロ化して閾値で部分的に飛ばす方法で使用。ぱっと見しげペンに近く、そこに輪郭のざらつきが入る感じ。抜きはしゅっと引いても最小にはならない(設定上は0なんですが)。けど入り抜き設定をオンにすればなる。細部の描き込み用に設定したのと2本使いすれば良さそう。ただそうなると自然に抜きが出せる分しげの方が良いのでは…。

そう思って再度描き比べてみたら、シミペンは紙にインクが染みてるようなジャギになるんですね(下図右)。しげはランダム値上げて輪郭歪ませても蛇腹という感じ(下図左)。大きいサイズのコマか印刷でないと分からなそうですが、シミの方が好みかな。入りのインク溜まり+抜きなども個人的にはシミの方が多少コントロールしやすい(抜きオンでブラシサイズ落とせば)。

更に追記。シミの抜きですが、ブラシ濃度の影響元設定>筆圧にチェックして0にすればいけた!これなら抜きもしっかり出したい場合だけ筆圧に気を付けて描けば良いので、こちらの方が楽。かなり理想に近づいたよ~。でもしげも調整に時間をかけた分惜しくて迷う…。

 

あとはkkペン」「やさしいkkペン[セット]も、しげみたいな大胆なかすれは出来ないけど細い線だと若干かすれてくれて良さげ。綺麗めで描きたいならこれが良いかも。サンプル画みたいに上手く強弱をつけて描けるなら良いですね…。今求めてるのが丁度、やさしい~の方の襟手前側部分の斜線みたいなインク溜まり+抜きなので。

 

しかし、色々試してみて、問題はペン以上に自分の筆圧のかけ方だと気づきました。普段下書きをしないで整えながら描くことが多いのもあってか、絵の構造上ここは太くここは細くなどというのを意識した強弱の付け方が全然出来てない!何より気にすべきはこれですね…。ちゃんと意識して描かないと理想的な強弱のある線画にはならない。

細くあるべきところはサイズを使い分けたり、線の交点に墨溜まりを作ったり、それよりもう少し足して小さなベタ領域を作ったり…というのもしっかりやって、気持ちの良い線画を作りたいです。

 

そういえば多分書き忘れてましたが、「ザラついた細めの線画に合うハッチング系ブラシを見繕いたい」と書いた後に、素材を洗い出し直して本家ブログに投稿しました→「人物描写に使用出来るハッチングブラシを探した」。よければ参考にご覧下さい。