物覚えもっと雑記帳

思考整理の為の超個人的な場所 ほぼ絵の話 一部noteにも転載

顔絵のバランスが崩れるのは嫌だけど3Dを下絵にするのはなんか悔しい

というか、描いててあんまり楽しくない。

いや、3Dの下絵を参考に整った絵をサラサラと描き上げられるのは気分が良いのだけど、一生懸命一からパーツの大きさや配置などを考えあれこれ修正してやっと完成させられる方が、ずっと達成感がある。

私はこの過程の試行錯誤と、それで得られる達成感こそが好きなのだなと思う。

 

もう少し詳しく書いていく。

 

絵は物心ついたころから描いているくせに、未だに顔絵は適当だとほぼ確実にバランスが崩れてしまう。つまり手癖がまず狂っている。そしてどれだけ慎重に描いてもどこかおかしく感じられて、これで正解と思えるものがほぼ描けたことがない。

勿論、顔のバランスは現実でさえ人ぞれぞれなので、正解と言えるものはないに等しい。ただ、左右の配置とか、ある角度から見た時の立体としての正確さというのはあるわけで、それが全然上手くいかない。今後も描けるようになれないのではないかとさえ思える。それくらい難しく悩ましい。

 

顔をちゃんと描く時は毎回、何度も線を描き直して修正を重ねる羽目になる。時間をかけてやっと完成しても後から見るとどこか変だったり、もうお手上げで完成にしてしまうこともある。

 

しかし3Dモデルを下敷きにすれば、(その3Dに変な破綻や違和感さえなければ)少なくとも立体的な「正解」が苦労せずに得られる。

 

それは楽だし出来もかなり良くなるかもしれない。

でも同時に、チャレンジする楽しさとか、頑張って上手く描けた喜びみたいなのが死ぬ。

 

能力差無関係に誰でも描けると思うと途端に、やる気と描きたい気持ちも失せてしまう。誰でも出来ると思うと、他人の絵に感じていた魅力さえ褪せてしまう。私は他人の作品を単純に魅力で評価しているのではなく、その技術や能力込みで見ているのだという事にもあらためて気づかされる。

 

 

…さてそうはいったけど、あんまりにも顔絵の崩れが改善出来ず時間もかかるので、多少不服ながら出来るだけ3Dの力も借りたいとも思っている。だって見る人からは過程の試行錯誤とか、それが自力なのか資料や素材頼りなのかは、分からなかったりどうでも良かったりするから。楽しさだけでなく人目を気にするなら出来は大事だ。悔しいけど、せめて手癖を矯正するために積極的に使うべきだと思っている。

 

次期クリスタでは顔が自由に編集が出来る3Dデッサン人形が入るようで楽しみだ。あれがシェアの高いソフトのデフォルト機能として出てくると、もう本当に誰でも最低限崩れていない顔が描けるようになるね…。今までは3Dモデルを手に入れる時点でかなりふるいにかけられていたわけで、この変化はかなり大きいと思う。自分の絵柄にピッタリなバランスのモデルが作れるのかと思うと楽しみ半分、描く意味と気力を若干失いそうで怖くもあるけど…。