物覚えもっと雑記帳

思考整理の為の超個人的な場所 ほぼ絵の話 一部noteにも転載

追加の美術解剖学本を選んだ

追加の美術解剖学本が欲しい」で言っていた「アーティストのための人体解剖学ビジュアルリファレンス」と「ソッカの美術解剖学ノート」を本屋で実際に見てきました。

 

結果として、両方買わないことにして、別のノーマークだった本に決定。

 

一応止めた理由を書いておくと、前者は思っていた以上に基礎的でピンポイントで浅いなと。サンプルに出てる写真と描き込みの比較図のポーズや角度がやっぱり痒いところには手が届かない・既に持っている資料で十分といった感じ。

後者は以前見た通り人体の知識を深めるには良い本だけど、実際のビジュアルより解説の為の簡略化図(というか例えの為に人体以外に置き換えた絵など)や解説文が殆どで、自分が目的とする描いてる時にそのまま資料になる感じではないのが改めて分かったので。これを蔑ろにせずしっかり頭に入れれば上手くなるとも思えるけど…。結局のところ知識を元に写真資料を探して練習するしかなさそうで。

 

で、残念だなと思っていたところに目に飛び込んできたのが「ゴットフリード・バメスの美術解剖学」。値段が1万円ちょっとで、辞書並みの分厚さです。試し読みで少し中身が見れますが、丁度美術のうんちく的な部分ばかりで、これを見ただけでは求めるものではないとスルーしてしまう人も多そう。なので内容をamazonから引用しますと…

*事実を分かりやすく伝える図版
*知識と実技の関係を確認する学生による作例
*個性ある生体を観察するポイントを知る写真
*美術による表現を学ぶ巨匠作品の例
豊富なビジュアル資料で人体の仕組みを知り、作品に生かす方法を探ります。美術解剖学の歴史、美術表現に与えた影響を探る章にはじまり、プロポーション、姿勢と運動、可塑的な構成要素といったトピックで、全身をどのような観点をもって観察すればよいかの理解を深めます。5章以降は、下肢、体幹、上肢、頭部と全身の骨と筋について、まんべんなく学びます。

 

人体を表現するための網羅的かつ体系的な学習手順と練習方法が提案されている本書からは、解剖学的知識を習得する実用的な方法と、それらの知識を作品にどう落とし込むかが明らかになる。1,200を超える図版、図表、写真とともに、美術解剖学のあらゆる内容を詳述。アーティスト、イラストレーター、スカルプターたちのために分かりやすく記述された人体の構造、機能、解剖学的な知識。ベースとなる概要を理解したうえで詳細に進み、体系的に解剖学を学ぶ。

 

なかなかのものですよね。でも適当にページをめくってみた上では、決して誇大広告ではないと思いました。

解説文が大量だけど図も多くて、ソッカの本で教えられていることも(表現の難しさは違うとしても)網羅されていそうな印象で、その上で解剖学的・美術的な図も掲載されているという。描いてる時のビジュアル資料(ヒント)にもちゃんとなってくれそう。これはちょっと、これと同等の内容がひとまとめになった上でこれを超える本というのは今後も出そうにないかも。なのですぐに読み込むわけでなくても、物足りなさや上位互換が出たおかげでこれはいらなかったな…なんてことが起こりにくい気がする。

売り場にあった他の類似本も何冊か見た上でも「追加の美術解剖学本が欲しい」理由・目的と一番合致している気がしたので、すぐに購入を決心。

 

しかし、この重いのを持ち帰るのは大変だし、何よりここまでの分厚さならKindle版の方が良いかもと迷い。Kindle版もブックマークは出来るけど、実物の本に付箋付けたりパラパラ探したりするのよりは探しにくく扱いにくい。個人的にはこういう該当部分を目でパラパラ見て探したい資料本なんかは実物の方が好き。解説文が多くレイアウト上の文字が小さいので、iPadででもなきゃ読むのが大変。でも分厚くて場所を取るので、よく参照するところだけスクショして詰めておくなんて使い方した方が良いかもなと。紙でしか持ってない他の解説本の内容もカバーしてくれてそうだし。

ということでKindle版に決めて、先ほど注文しました。出先でDL出来ない容量だったので家に帰ってからのお楽しみ。さて、内容が良いのはほぼ確実として問題はちゃんと読んで使うかだよな。無駄にするなよ私…。